はじめに
湊屋サークルに所属するCPU氏が自身の持つヘッドホンのレビューをしてくれました!
コンデンサヘッドホンについてはこの記事を見ていただければと思います。
(編集:めかとろ人間)
試聴したヘッドホン
※このインプレは個人的感想であり、定性的なものである。
今回試聴したのは4機種の開放型ヘッドホン
HD580,AKG K712,Stax SR207,自作コンデンサヘッドホン
再生環境
再生環境RME babyface PRO
※207はSRM2525 自作はTripath TAA4100A―トランス駆動
重量
HD580(249g) <自作(253g) = K712(253g) << SR207(391g)
全体的に軽い。著者は首が強いこともあり、あまり気にならない。
装着性
全てオーバーヘッドなこともあり、長期間つけても痛くならない。激しい動きをしない限りはずれることもないと思われる。
自作は、イヤーパッドをATH-W1000Zで使われているものを採用しており、装着感もそれに準じた感じだと思われる。
音質
どの機種もモニター寄りの音質であるが、うるさいと思えるくらい、音量を上げようとすると正確にdBを測ったわけではないが
HD580<<K712<SR207<自作のように感じた.
これは音のクリアさ、軽さに起因して、よりうるさく感じないようになるのではないかと考察する。
また、下記のURLの曲でよく聴かれるキック音が耳に強く響く(圧力として感知しているような?)
順番もHD580<<K712<SR207<自作というようになった.
また、K712,SR207は、クラシック音楽等で聴かれるティンパニーなど共振周波数の低い打楽器の音圧が耳に響くのを感じ取れた。
これが自作でうまく出力できていないのは、トランスの出力特性が原因ではないかと個人的に考えている。
(ムソルグスキー_ 展覧会の絵(ブレイナーによる管弦楽編) – IX. 鶏の足の上に建つ小屋(バーバ・ヤーガ)~キエフの大門にて)
総評
HD580
他の機種に比べるとリスニング寄りなのかもしれない。軽量性,装着性については一番安定していると言える。
これからも普段使いはもちろんアンプの試験動作などに活躍してくれることを期待している
AKG K712
いままでコンデンサ型を作っていた身からするとダイナミック型で出す音ではないように思える。
私の中で文句のない「基準」になることはまちがいない。個人的にデザインも好みである。
色々なものを捨てて高音質化に特化したコンデンサ型に対してこちらはいろいろな意味でバランスが取れたヘッドホンであると評価したい。
SR207
まあ……いい音出すわな…スタックスのコンデンサ型だし
これが中古で不良品としてエイヤに1万円以下で落ちていたことは正に奇跡のように思える(実際は不良がない)
自作コンデンサヘッドホン
よく言えばめちゃくちゃクリアな音質、悪く言えば軽すぎる。
個人的にキックが強いのは好みであるが、これはトランスの影響によるものではないかと考えている。
半導体駆動にすれば、ある程度SR207に近づけるのではないかと考えており、開発が急がれる。